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皆さんへ
今の日本にとって、必要不可欠な新しい国民的運動になるような性質の、その魁になるような運動が一昨年くらいから取り組まれてきていることを紹介します。
僕自身は、その運動と意義をしっかり知りませんでしたが、ある機会を経て、それを知り、是非皆さんにも、この運動を知って頂き、ご理解を得て、お力添えを願えたら、と思うようになりました。
それは、「戦場体験放映保存の会」がやっておられる運動です。
今年から、3年間で先の戦争に出征された、兵士の方々、15万人を対象に、その方々の戦場体験を掘り起こし、インタビュウーし、編集・録画し、放映し、ライブラリー(図書館)を作り、保存する運動です。
先の戦争に参加され、今も生存されている方々は、50万人と推定されるようですが、このような戦場体験を持つ方々も、どんどんお亡くなりになっています。
このような情況で、この目標を実現することは、一見困難なようにも思えもしますが、他面では、運動主体の推進の妙を得て、日本国民、民衆の心に触れれば、爆発的に広がって行くようにも思われます。
現今の日本社会は、戦争を知らない世代が、社会の中堅となり、かてて加えて、平和に飽きてか、戦争に憧れるような危険な風潮すらも生まれています。
政府は、「戦争が出来る国家体制作り」に夢中なのが現状です。
戦後の日本社会の発展を根底において支えてきた、「もう二度と、戦争はしない」といった、先の戦争の痛烈な反省に基づく国民的な戦争体験、世界平和志向は、徐々に風化され、消滅してゆく、危険にすらあります。
これは、全くもって由々しきことだと思います。
このような時代であればこそ、国民体験としてあった戦争体験の核心部分である、戦場に行かれた、くに(国)と民族、民衆の大先輩、長老である、元兵士の方々の体験を記録し、残すことは、くに(国)と民衆、民族が未来を過またないようにする、或いは安寧、幸福を築く上で、磐石の思想的核心、礎石であると思えます。
長老の方々が、遺言の形で、重い口を開かれ、話され、それを、インタビュウーし、聞き取り、残す、老年、中年、青年の協同した運動それ自体が、くに(国)と民族、民衆の過去を浄化し、現在と未来を安寧、健やかにしてゆく起爆力でもあると思います。
運動は約2年前から、先見の明ある創設の方々から、始められ、昨年の第一回総会を経て、本年三月二十六日(日)、第二回総会を迎えようとしています。
始められて、すぐに、この運動の理念に共鳴され、運動の担い手となられたのは、他でもない「戦場体験を持つ兵士」の先輩達、「不戦兵士・市民の会」「戦争を語り継ごうML」「朝風の会」らの方々であった、とのことです。
このような運動の成果の上に、この理念に共鳴された、多種多様の才能、技術、情報、経済力、時間、活動、労働の提供が出来る、各界の広範な人々のお力添えを得る、とりわけ、広範な心機溌剌とした若い人々の参加が求められる段階に到り、そこから、3年間で15万人のユニークで、今の日本に最も必要とされている、大同の大構想が生まれて行ったとのことです。
運動の進め方の基本三原則として無色、無償、無名を推奨されていますが、
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1. |
「戦争の真実、真相を、あらゆる余計物を剥ぎ取り、直(ちょく)に、戦場体験として残す」という点に限定した基本目的、ひいては、「如何なる人も平和を求める」という一般理念の下、「二度と日本人は、国民的災禍となるような戦争はしない」という国民的教訓、そこを踏みしめることによって、「左」「右」の政治的垣根らも含めた、狭い特定の思想、信条、政治的立場を超えた老・中・青の日本国民のあらゆる人々が参加可能であるという確信に於いて、無色。
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2. |
必要とされる活動、仕事を、この基本目的、一般理念、国民的教訓と運動推進確信に共鳴し、奉仕的、ボランティア的に行い、報酬を求めないという意味合いで、無償。
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3. |
有名な人を、決して排除しないが、無名の普通の庶民が運動の推進主体であるという観点を重視する点で、無名、と僕は理解し、賛同しました。
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それ故に、運動を推進する人々の関係は、何よりも第一に、その人々の自主性、自発性、創造性を原動力とする関係であること、従って、センターを有すものの、直(じか)に関わろうとする人々のエネルギーを汲み上げ、生かすことを最大限に重視する、ネットワーク型のフレキシブルな連合的性格を基本原理にしているものと僕は理解しました。
僕は、「残す会」や「不戦兵士の会」に、参加し、実際に、運動を担われている方々に、接し、とりわけ、元気、矍鑠たる、「万年青年」の長老達の諸氏に背接し、強烈な「元気」をもらいました。
そして、僕が、社会運動に、出発した、僕の思想的原点である「僕等、日本人は、二度と戦争を起こしてはならない。侵略戦争をやっては、ならない」の原点を、目の当たりに、感じました。
今、わが祖国、日本は、「戦争か、平和か、の岐路に、立っている」といっても、過言でない、状態にあります。
「残す会」の諸先輩方の言葉に接しられるなら、きっと僕が、感じたような思いを、確実に、感じ、何か、自分にできることを、見つけ、役に立ちたい、と思われるに違いありません。
どうか、第2回の集まりに、お顔を覗かせてください。
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◆日時: 3月26日(日) 13:00時開場、13:30開始〜17:00頃まで
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◆場所:渋谷勤労福祉会館 第一洋室
渋谷区神南1−19−8 地図はこちら
(TEL:03−3462−2511)
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◆連絡先 「戦場体験放映保存の会」
〒150−0047 東京都渋谷区神山町17−1−301
(TEL:03−3465−6066) |
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3月19日 塩見孝也 |