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 重ねて、明日、2月23日(月)阿佐ヶ谷ロフトA
トークイベントへのご参集を訴えます。


2008年2月 22日

塩見孝也

  ●皆さん、いよいよ23日、阿佐ヶ谷ロフトでの「改憲反対!安保破棄!生活危機突破!」「過渡期世界の攻勢の段階、世界変革の方向性を問う」の、2009年、民衆総決起を呼びかける「塩見塾」、ト−クイベントの日が、明日になりました。

 的場昭弘教授、市田良彦教授、そしてイタリア人、「赤い旅団」ロイヤ−にして、現ジャ−ナリスト、ピオ・デメリアさんをメインゲストに招き、塩見と平野が司会をさせていただき、この二人も、論議に参加し、核心を突きつけ続ける、白熱のトークをやりたいと思います。

 このトークは、今日この頃、皆さんが、判断に苦しみ、留保しているような、諸問題、諸論点について、皆さんが確信ある判断を得るような貴重な素材を、若干は提供するものと確信しております。

 どうか、皆さん、明日23日、阿佐ヶ谷ロフトに、万障お繰り合わせの上、ご参集してくだされば、大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。 。 



●トークイベント 「塩見塾」
場所:阿佐ヶ谷 Loft A
 杉並区阿佐谷南1−36−16−B1 Tel:03-5929-3445
18時30分開場/19時00分開演
【料金】:1500円(飲食代別)



★テーマ
 「資本論−現代グロ−バリズム資本主義−現代過渡期世界の変革の方向性をめぐって」

★パネラ− 
 ・的場昭弘
(神奈川大学教授、社会思想史、超訳「資本論」

 ・市田良彦
(神戸大学教授、社会思想史、ルイ・アルチュセール、アントニオ・ネグリ等のポストモダンが主な専門分野)

 ・ピオ・デメリア
(イタリア人、元「赤い旅団」弁護士、現日本在住、ジャーナリスト)

 ・平野悠
(ロフト席亭)

 ・塩見孝也



 ●トークのテーマ、構成、進行順序。

  トークは次のようなテーマ・順序で展開してゆくでしょう。

 1、一方では、現在、世界と日本で展開して行っている2009年情勢を、マルクス『資本論』に立脚し、根底から、原理的に措定しつつ、

 2、資本主義の第3段階目であるグローバリズム資本主義のネオ・リベラリズム路線がいかに破綻してきたか、そして、今、国際資本主義はどのような延命策を講じ、あがいているかを、『経済学批判』、「資本主義批判」として、論究してゆきます。

 3、この際、オバマ政権、ヨーロッパの諸政権、中国、中南米の諸政権の動向の解析は不可欠です。

 とりわけ、オバマ政権に対する幻想はまったく不要である方向での議論は目玉となるでしょう。

 4、そして、ト−クは、最終的に、日本と世界のプロレタリア−トが、展開して行きつつある破局に対して、如何に備え、如何にして、突破してゆくべきか、を、いかなる基本理念、基本方向、戦略−戦術分野で創造するしてゆくか、又これに照応する、世界・各国の闘う陣形は如何にあるべきか、を徹底的にラジカルに論求してゆくものとなるでしょう。




 ●ゲスト、パネラ−のプロフィールの改めての最新情報を含んでの紹介。

 ▼的場さんは、このところ、フランス留学中、「超訳『資本論』」をものにされ、売れ行きは上々で、きわめて意気軒高です。

 今週、16日の「朝日」新聞、朝刊の「オピニオン」欄では「破綻か、労働者主体の変革か」と題し、鮮やかに、現状を解析され、「世界革命」の必要性を説かれています。大手新聞に請われ、かつ、そこで堂々と展開されているのですから、注目に値し、立派なものです。

 氏は学究の徒でもありますが、きわめてマルクス思想に忠実な実際分析をやられる方で、広い意味で見れば、実践の徒と言えます。氏が説いている、「世界革命」は言うまでも無くマルクスが主張した「世界同時革命」論であります。

 ▼市田良彦教授もまた、アントニオ・ネグリらポストモダンら現代社会思想史の研究家として著名ですが、氏もまた、マルクス思想を模範とする実践家でもあり、関西−東京で活躍されています。

 氏は学生時代、京都大学の同学会委員長として、活躍された方でもあります。

 氏は、この日のために兵庫・芦屋から駆けつけられます。

 しかも、氏は以下のようなアッピール、檄を発されるほど、このイベントに情熱を感じられれているようです。ありがたいことです。

 「グローバル資本主義の危機はまさにグローバルです。サブプライム問題からはじまった金融恐慌の波は、世界中で実体経済の危機へと発展しはじめています。そして世界中の人々の間に、人類は資本主義のもとで生きていけるのか?という根本的な疑問を広めています。根本的な資本主義批判と、現在可能な「戦略」を探ることを結合させる共同の思索と実践が強く求められているのではないでしょうか。そんな大きな話をざっくばらんに皆さんとできれば幸いです。 市田」

 このお二人は、現代世界を犀利に裁断され、今後、この世界をリードされるであろう革命的学究人と僕は考えています。

 ▼ピオ・デメリアさんは、イタリア「赤い旅団」の弁護士をやられた方で、現在、出獄したその幹部諸氏やネグリとも親交が深く、若松孝二「実録・連合赤軍」ら若松映画をイタリアに紹介し、若松さんをイタリアで超有名人にした人でもあります。

 氏は、現在、日本にジャーナリストとして滞在し、日本−イタリアの民衆の情報交換のパイプ役の要に位置するバイタリティ−あふれた行動人です。

 氏はこの日のために、最近、行われたイタリア労働者のストライキ・200万人の街頭デモの最新DVDをもって参加されます。このDVDは、きっと、イタリア−ヨーロッパの労働者ら民衆の情況を一望のうちに、僕らに見渡せてくれるものと思います。

 氏のイタリア革命的左翼の総括、日本のそれへの評価、現状分析は、的場、市田、僕、平野のトークを経て、民衆運動のプロレタリア国際主義に基づく国際連帯の情況を活写させてくれるのではないでしょうか。

 ピオさんは国際連帯の要に位置されている方です。

 皆さん、氏に注目してください。

 ▼平野悠さんは言うまでもなく、「ロフト席亭」である人です。この、ひげ男が、僕をけしかけて、このような企画を僕がひねり出さざるを得なくさせた張本人です。

 彼は「ロフトをフランス革命のサロン」に匹敵する「革命的サロン」にしたい、という“野望”を持っており、思いもよらないような、しかも現実的な突拍子も無い発言をされるものと思われます。

 僕は、平野さんに言いたい。

 そうであれば、ロフトの文化革命を行いつつ、先ず、ロフトをサービス分野の協同組合にしてはどうかと。これによって、このひげ男は、晩節を汚さず、立派に全うできるのでは、と。

 ともあれ、平野さんよ。半年の「ピースボート」による世界漫遊後の初仕事として、この企画を成功させようではないですか。


●僕の言いたいこととは?

 ▼「戦争絶対反対!9条改憲徹底阻止!これを、前提、ベースにしつつ、次に、9条と憲法をこれまで空洞化させ、反故にしてき、憲法より上位に座っていた日米安保条約を破棄し、憲法を正規の座につけてゆく。」このことです。これが、第一です。
 
 一年ごとに、安保条約は70年以降、更新されてゆくことになっていますが、これが、自動的に更新され続けて来ました。

 日本民衆は、憲法を尊重し、活憲してゆく立場から、安保破棄を通告してゆくことを準備しよう。

  ★オバマのアフガニスタン増派徹底批判、日本のその侵略加担に徹底的に反対する!

 自衛隊アフガニスタン派兵反対!日本政府の一切の協力、加担を批判する。

 ソマリア沖、海上自衛隊の派兵を許さない。

 田母神論文反対!自衛隊否定、解散、消失の9条理念としての戦略的目標を忘れまい。

  ★オバマ氏に一切の幻想を持つまい。

 「オバマ大統領」はアメリカ国際独占体が、自らが撒いた政治・経済危機からの資本主義的延命のために、「黒人」を目玉にすることで、アメリカ民衆を体制に最後的に繋ぎ止めるために、キャストとして選択した、窮余にして、最後ともいえるような一策と言えます。

 アメリカ資本の輿望を担う「アメリカの統一のための救済者」を演じる俳優、政治バッタ−こそがオバマ氏であったわけです。

 かって、ケネディ−(兄弟)を、アメリカ資本の異端者、アイリッシュ系資本家を売り物にして、国際独占資本が登用したように。
 そして、ケネディが反抗した際、すぐにお払い箱にしたように、彼をそうする可能性も十分にあります。

 しかし、今のアメリカにおいては、古い皮袋に新しい酒を入れても何の解決策も出てこない、と思います。「上からの革命」は、あまりに矛盾と欺瞞に満ち満ちており、オバマ構想は幻想と思います。

 ルーズベルトのニュ−ディール政策は、アメリカ資本主義経済を浮揚させなかったし、38年には、もっときつい恐慌が勃発しています。農業恐慌が、それにスパイラルしつつ続発しています。

 アメリカ経済を浮揚させたのは、ヨーロッパの戦争特需とそれに続くアメリカ自身の参戦でした。

 しかし、ルーズベルトの時代と違って、今のオバマ・アメリカ資本主義は、躍進期ではなく、衰退期であり、今の時代のアメリカ資本主義の遭遇している矛盾は、もっと、もっとグローバルで、規模も質も、格段に大きく、かつ、底が深く、それが、かもし出す危機、矛盾の質、規模は桁違いに大きいと思います。

 であるが故に、「資本主義の手直し」でしかないオバマ構想は欺瞞と矛盾に満ち満ちているといえます。

 僕らは、オバマの背後で胎動しつつある、第3極のアメリカ・プロレタリア−トら人民大衆と国際主義の友誼を深めてゆくべきでしょう。

 オバマは全世界に展開している米軍を撤退させよ!基地を配備する、あらゆる国での米軍基地を閉鎖せよ!

 ★一切の軍事費をゼロとし、それをアメリカ民衆の生活救済、福祉に回せ!

 税金を持てるもの達へ累進処遇で課税し、持たざるものから収奪するな!

 ▼★日本労働者階級は、一方での「戦争絶対反対」の9条を遵守しつつ、この「9条改憲阻止」運動と結合させつつ、憲法25条の名において、自主生産を資本家が無責任な経営を行う場合、生産−分配−消費らの経済部面を自主管理し、プロレタリアートが最低限、相互扶助をやりつつ、地力更生で、飯が食えて行く計画を立て、それを計画的に準備をしてゆこう。

  ★ 資本主義とはまったく違う、民衆、人間の命と自主性を最高尊貴する、民衆中心・人間中心の新しい内容の、世界的規模でのみ成立する真の民主主義の発展の上に、成立する、エコロジカルな社会主義に向けての過渡、生産−分配面での協同組合を研究し、準備してゆこう。
 資本家、経営者に、経営のノ−ハウを開陳せしめ、この経済の自主管理運動に協力させるようにしてゆく。

 労働者は、経営者のヘゲモニ−での「経営協議会」を拒否し、労働者による経済、経営の自主管理の体制へ、逆に、資本家、経営者を参画させ、経営者を「雇われマダム」化させよう。

  ★大企業は、これまで溜め込んできた内部留保金を放出し、労働者の首を切らず、その権利を保障せよ!民衆側からのワークシェアリングの保障。

  ★政府は全都、全国に存在する空家、空き地を解放し、民衆の生活、生産の再生産の居住空間を保障せよ!この空間での、文化的、政治的営為を保証せよ!

  ★小選挙区制を廃止しよう。

  ★軍事費をゼロにし、それを民衆の生活再建と福祉に回せ!

  ★税金を持てるものたちへ累進課税原則に沿って課し、持たざる民衆から収奪するな!

 ▼★「9条改憲阻止の会」が発起(未だ、未スタートで近い内に発表されます)するも、60数%近くの「反改憲」の有権者がいるものの、全体的には、あらゆる意識的な個人、つまり、「世話人」(団体、政派、政党に所属しているかも知れない)が主体となり、日本、全国津々浦々で、草の根からしか実現して行けない、2010年以降、解禁され、提起、実行される可能性を持つ「国民投票」の際は、「改憲NO!」の反対票を投ずる有権者7千万人の過半数、3500万人人々をバンクしてゆく、「9条バンク構想」を支持してゆく。

  ★さらに、このことらを起点にして、日本民衆、国民が、自発的、自主的に参加しえる「改憲阻止・安保破棄・生活危機突破」の「新国民会議」設立を、戦略目標として設定し、この4〜5年かけて創出して行こう。

 その理念、運営原則はコンミューン原則にのっとった「リコール権、労働者並みの労働給付、立法、行政、司法の一体的推進、あらゆる個人に対する暴虐に対する民衆諸個人の正当防衛としての自衛権の保障。」ではないか。

  ★憲法9条、25条の旗の下、「戦争絶対反対!改憲阻止!生活危機突破!」、政治闘争と経済闘争を融合、結合させる街頭闘争を爆発させよう。

 労働者ら民衆は街頭に出て、自らの要求を同胞、民衆にアッピールし、全民衆の覚醒を促そう。

 ▼日本と世界の労働者階級は世界単一のコンミューン社会創出に向け、国際的に連帯し、歩調を合わせ、世界同時革命に向けて奮闘しよう。