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「戦争を起こさせない」ために イラクに行ってきます。
                          塩見孝也


 15日から24日、イラクに行ってきます。

 現在自分が気に食わないと思ったら、他の国の主権を強引に武力を発動し外部の力でもって、その政権をとっかえようとする、傲慢極まる、全くの国際法の基本原則を否定するイラク攻撃の危険が迫っています。幾ら問題があろうと主権、体制は外部からではなく、内部の民衆によってのみ改変されるべきとするのが近代法の基本的な考え方です。

 アメリカのかかる行為は断じて許されないものです。

 メジャーのイラク石油強奪要求と戦争を恒常化せずしては利潤を生みだし得ないアメリカ 産軍複合体の要求が合体し、このような理不尽な薄汚れた野望となったのです。

 この利権のおこぼれに預かろうとハイエナ的に追随しているのが日、英の政府等執権勢力です。石油のために死ぬのは御免だ!殺し合いは御免だ!

 日本はイージス艦を派遣し、戦後は自衛隊なども派遣し、戦争利潤の分配を確固たるものにしようと画策しています。有事立法、個人情報保護法案、精神病者予防拘禁法制定で参戦国家体制を創ろうとしています。

 これは21世紀に於いて我が愛する日本が弱国を踏み付けにして自分だけ奢侈で安逸を貪ろうとする下卑た国、民族、民衆となるか、弱小の国、民族に考慮を払い、強者の横暴に諂わない徳高き国になって行くか、侵略、覇権主義の側で身を処するか、それとも反戦・平和を志向する国、民族、民衆となるのかの歴史的分岐点に立っていることを意味します。

 暴虐に人間の尊厳、自主性に立脚する非暴力・不服従・自立した個人の直接行動の協同でもって対決しよう。

 さて、現在このような、全く道理のないアメリカのイラク攻撃にアメリカを始めとするイラク反戦が国際的にもりあがっています。日本でも遅ればせながら1月18日には「WRLD PEACE NOW 1/18」の反戦闘争が東京を始め、全国で盛り上がりました。

 このような全世界的反戦闘争はもっともっとこれから盛り上がります。

 あらゆる平和を愛する人々が、今をせんどとして、"戦争を起こさせないよう"創意、工夫し、反戦の輪を広げようではありませんか。

  しかしこの動きと対抗的に、自分が腰砕けになり、政治的破産に追い込まれないよう、よりかたくなに、この動きを無視・抹殺すべく、ブッシュ政権はよりあくどく急ピッチに戦争に突き進んでいます。「2月下旬か、3月開戦」をひけらかす具合で、決して情況は予断を許しません。

 我々34名のイラク訪問の目的は「アメリカのイラクへの戦争を起こさせない」の一点を見つめつつ、民間査察として現地を見聞し、イラクの言い分を聞き、イラク民衆と連帯し、イラクをよく知ること、我々の行動の主戦場である我が日本の運動を激励すること、国際反戦運動と連帯することですが、直接には2/19〜2/21の「イラクへの戦争と侵略に反対する国際会議」(通称「NASYO」反戦会議)に参加することにあります。世界から千人余の人々が集まります。

 皆さん、世界と人類が戦争の災禍から抜け出すよう、イラク国民が目下の主権、命、人権、生活、環境の危機から抜け出せるよう、又我が愛する日本が道を過たず、平和と福祉、国民全てが自主性を発揮し得るような国となるように、イラク反戦闘争を推進し、少しでも日本と世界の平和に貢献しようではありませんか。

   私たちはこの方向で微力ながら奮闘し、情況に規定され、それが避けがたい場合は、敢えて「平和の盾」になる覚悟を持ってイラクに行って来ます。 
                          2月4日        塩見孝也