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重信房子さんへの手紙

2010年 1月25日

塩見孝也


 フーさんへ

 賀状の返事が遅くなりました。

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。上告の結審が近づいてきていると聞いております。頑張ってください。

 今年は、第4次安保闘争とも言えるような、<憲法、沖縄―安保、貧困>を巡る闘いが、人間の本源にある経済上での物質的危機を背景に、地底からマグマが湧出してくるような形で、爆発し始める年と考えています。

 僕も遠山さん、山田孝、行方、新藤、山崎諸同志、あるいは自己批判し、自決した森君、あるいは田宮高麿同志、奥平君ら三人の同志、貴方、丸岡、和生同志ら日本赤軍の獄で苦闘する諸同志達を想いつつ、全力で奮闘する決意です。思想、政治上、世界観の上で、僕とは違っていますが、今も闘い続けている黒ヘル系の人々、旧革命左派系の人々も忘れていません。

 一杯名を挙げるべき人々がいらっしゃいますが、僕の闘いの礎石は遠山と山田です。いつも、向かい合って生きています。

 貴方が、下獄され、健康を保持され、無事出獄され、以降も活躍される事を祈念しています。

 その時に備えてのことでもありますが、なるべく大射程で、獄でこそ出来るような思想的(哲学的)、政治的、理論的営為をなされるよう期待します。

「資本論」学習、研究はその要中の要に位置する重要な課題と思います。

「資本論」研究は、集団でやってゆくのが、最適ですが、獄なら一人ででも出来ます。

 僕らの「資本論」研究会の報告ら、Yさんや、弁護士さんにミクシィら覗いていただき、それが貴方の所に届いてゆくようになれば、と思っております。

  一度、面会に行こうと思っております。くれぐれも元気にお過ごしください。
                  塩見



p.s.1、最近、僕がミクシィなどで発表した、重要と思われる文章、計6通を同封します。公判準備でお忙しいかと思われますが、暇な時、是非目を通してください。書かれた時期は、明記されている通りです。

p.s.2、貴方の救援会が発行されている「オリーブの樹」を送ってください。

p.s.3、先輩として、成すべきことを成し、プライドを持っていますが、従って、この点で、批判的であったり、留保すべき意見も持っていますが、後輩の貴方や丸岡君、あるいは若生君を、僕は無条件に近い形で尊敬し、連帯しようと思っています。

 ですから、挨拶を送る際は、軽々には対応せず、折り目をただして行います。そうすると、いつも対応が遅れます。この点を理解してください。いつも、あなた方のこと、念頭に置いています。このことを忘れないでください。


塩見孝也