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アッピール
「新テロ特措法改正」に備え、
国会座り込みを強化しよう。


2008年 10月 23日

塩見孝也

 以下は、僕ら「9条改憲阻止の会」が現在行っている、国会連続座り込み闘争の「現場ニュース、2008年10月17日 第3号」に発表した僕のアッピールです。


 ◆インド洋上での米艦船への自衛艦の給油延長、「新テロ特措法改正」に反対する僕ら「阻止の会」の座り込みも、今日で4日目に入ります。初日は、あいにくの雨、それにめげず座り込みは始められ、2日目は、秋晴れの上天気、昨日もそうでしたが少し陽射しが強かったです。

どうやら、この法案は、予想通り、衆院通過、参院否決、10月下旬、衆院再議決になりそうな模様です。僕らにとっては、座り込みは得意技で、安倍政権の国民投票法案強行採決との対決以来、幾度もやってきたことで、「修練」を極めてきていますから、大いに意気軒昂、“余裕”というところです。座り込みは来週24日までの延長を決めましたが、この調子で、10月下旬の「衆議院再議決」阻止まで、国会前連続座り込み運動を徹底的に盛り上げて行きたいと思います。 選総選挙の日取りも、未だ最終的ではないにせよ、「毎日新聞の記事」のように、「11月下旬、投開票」の流れになって行っているようで、僕ら「阻止の会」は、一方で、保坂展人氏らを応援する体制を引き続き整備しつつも、今は、「会」の基本目的を鮮明にし、この法案成立阻止に向け、座り込み闘争を強化しつつ、執拗に食い下がって行き、秋の民衆闘争の一つの焦点にすべきと思います。


◆ 資本主義の基本矛盾は、戦争か恐慌に爆発して行きます。しかし、結局、最終的な恐慌の資本主義的脱 出口としては戦争しかなく、その道が不可ともなれば、恐慌は、いずれは「恐慌―活況−好況―不況―恐慌」のサイクルで、解決されてゆくにせよ、5年から10年タームの世界と日本の経済に構造的な長期停滞をもたらします。   

 そして、それは、労働者ら民衆への極端な耐え難い犠牲転嫁を通じてしかなされて行きません。 

 これまで、アメリカ帝国主義を中心とするネオリベラリズムのグローバリズム資本主義は、戦争を恒常化することで、世界的規模での格差社会を生み出しつつも、何はともあれ景気を維持してきました。

ところが、その延命機軸のイラク(アフガン)戦争における敗勢の深まり、民衆の反戦、厭戦気運の高まりは、この“戦争ビジネス”そのものを行き詰まらせ、アメリカ、世界・各国経済は、今やドラスチックなサブプライムローンの破綻を経て、世界金融恐慌―世界過剰生産恐慌へと、大沈没期に突入しつつあります。


◆ 僕らは、戦争への道を、民衆として、人間として、また、日本人、日本民衆の先の戦争の悲惨な戦争体験に照らして、徹底的に拒否します。同時に、恐慌脱出を、執権勢力―資本家階級が民衆への犠牲転嫁によってしか、図りえないことがと判明してゆくならばその方途も、生き抜くためにきっぱりと拒否すべきです。  

僕ら民衆勢力は、このような彼らの延命策に付き合って、犠牲になる必要は全くなく、政治的、経済的、社会的能力を身につけ、憲法の基本理念、基本条項をあくまで尊重、活かしつつ、世界の民衆と固く連帯し、資本を統制し、経済を自主的、民衆的に管理し、徐々に、この憲法尊重回路を通じて、資本主義を構造的に変革してゆく自主管理社会主義の道を切り拓いてゆくべきと考えます。(文責 塩見孝也)


塩見孝也