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66歳の誕生日に際し、オーラを発すべく
刻苦奮闘しなければ、と思います。


2007年 5月 22日

塩見孝也

今日、5月22日は、僕の66回目の誕生日の日です。

主観的には、よくよくも奮闘努力してきたものだ、と思う時もありますが、冷静に見回した場合、客観的には、無駄に、よくもよくも恥も外聞も無く、馬齢を重ねてきたものと思うのが、妥当なところ、とおもわねばならない、と自分に言い聞かせております。

カミさんの言では、「貴方ほど≪民衆に奉仕する≫とか、吹きまくり、言いたいことを言い、したいことを勝っ手放題にやり、家族、友人、同志達に迷惑を掛け、奉仕させてきた人はいない」、とのことですが、本当に、「民衆のために俺は役に立つことをやってきたか」と問えば、世の中に、遥かに着実、地道に役に立つことをしてきた人達を、日々、無数に知らされるのですから、慙愧に耐えません。

そうかといって、ここまでやって来た以上、この一本道を、初志を貫き、真っ直ぐに進む以外にないとは思っています。

しかし、≪愚公山おも動かす≫ということもあります。

愚公は民衆ですが、間違いを犯したり、馬鹿なことをやらかしたりし続けたりし、山はとても動かせるように見えず、勝利には、まだ手がかかりそうにないようにも思えますが、66年間、生きてきて、政治路線的にも、人間観、思想路線の面でも、日本民衆も僕も、相当経験も積み、比較的間違い少なく、勝利に繋がってゆくような、可なり正しく、精確なものを手中に収めつつあるような気もします。

この思想、人間観、政治路線、総括的に言えば、世界観、哲学は、それが勤労民衆と結びついていない限りでは、一個の哲学、ロマン、夢に過ぎず、それはシェルバンティスや優れた芸術家達のの高踏趣味の域を出ないかもしれませんが、いったんそれが民衆と結びつき、民衆の心臓となるや否や、山おも動かしてしまうと確信しております。

折りしも、日本と世界の情況を展望すれば、明らかにグローバリゼーション、ネオリベラリズムとその大害毒によって、大変動期、大再編成期に差し掛かってきていることは確かです。

安倍など、強行採決ばかりやってきて、国民投票法案までは漕ぎ着けました、基本的に見ればここまでのような気がします。

僕には、安倍が参議院選で大勝利するようにはとても思われません。

先日のテレビなど見ますと、連立与党の公明党と自民党の間にも改憲内容で、大きな違いがあり、自民党内部でも安倍路線で完全にはまとまっていず、様様な反安倍勢力が生まれており、ーーー安倍派は路線的には1割ぐらい、他の2割ぐらいは慎重派で、後は浮動分子と、船田元は率直に述べていますーー

ー安倍ですら、改憲は最短でも3年は掛かる、と言っています。 

むしろその間をどうするかがが問題になり始めています。

参議院選、安倍は決して安閑とはしておれないのです。

安倍は政治的手詰まりに陥りはじめているのではないでしょうか。

民衆の側も、手つまりといえばそうもいえますが、僕は、民衆側は、基本的には、安倍の強硬路線に無力感に陥り、戦う姿勢をなくし始めているかと言えば決してそうは言えず、むしろ打たれっぱなしにも関わらず、タオルを投げたりするようなことをせず、打たれ強くなり、ようやく政治的に目覚め始めた、と僕は思っています。

頑強に抵抗し始めた、と、大局、見ています。

この動きは、地の底から地殻変動的に動く性格ゆえしっかりとは知覚できない向きもありますが、僕にはそう思えます。

そして、それは決して、既成の「左翼」政党、社民党や共産党には反映されず、当面は、方便として、民主党でしょうが、本命は無党派の、よく言えば非議会主義のそれ以外の、こつこつと「いのちと人間の自主性」の最高尊貴性を確信し、労働を尊ぶ、正にそうであるが故に、その公正さを切実に求める左翼的勤労民衆、彼、彼女等諸個人自身としてあります。

叉、この勤労民衆の要求、感性、感情を対象化し、意識化しうる能力を持った人々が徐々に、いろんな歴史的な、政治的、思想的経路を辿りつつ、政治の場に登場し始めてきていることです。

このような、革命的左翼の諸個人が連合してゆく、諸集団に反映されてゆく可能性があることです。

執権勢力と、或いは、自分達は≪過激派とは違う≫といい子ちゃんぶろうとする人々の、≪過激派≫を爪弾きにせんとする連合したシフトは、ようやくにしてして崩れ始めてきています。

僕は、それをいろんなレベル、角度、立場からの反省を推し進めてきた新左翼、全共闘世代、或いは格差社会に労働、経済面で苦しみもがいている20代、30代の闘う活動家層の中に見出そう、と思っています。

新左翼、革命的左翼は、若き日の沢山の未熟性から来る悪しき思想、作風、路線を、今以上に徹頭徹尾、反省総括し、己が本来持っていた良きものを磨き上げ、失地回復をやり遂げねばなりません。

有り体に言えば言えば、ヤマトは勿論、ウチナーやアイヌ、在日コリアンを貫く「9条改憲阻止の会」の運動や4・30≪自由と生存のメーデー≫の運動の中に見出そうと思っております。

新左翼諸党派も、これから、民衆と運動の利益を守ってゆく上で、予想も付かないような形で、これまで、己を雁字搦めに縛ってきていた、殻、呪縛を打ち破り、ドラスチックな分化と再編をします。

先の労働運動関係も叉そうです。

これに応じて既成の運動体も政治団体も、この渦の中で分解、再編成されてゆきます。

僕が、66歳になってやらなければない任務があるとすれば、この大分裂、大再編を、その核心を見抜き、それを核分裂させ、そして、さらに、それを核融合させるるオーラを発し続ける、ことかと思います。

僕は、当面「6・15闘争」を闘おうと思います。

叉、参院選に出馬するザキさんや僕の友人、元三派全学連副委員長、成島忠夫を応援しようと思います。

★信なくして義成ならず。

★威あって猛からず。

最後に、最近、僕の心に響いて残り続けてきている、上記の「東洋」の格言を示させて頂いておきます。

塩見孝也