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*第2回「資本論研究会」、 *10・21国際反戦デーへの「9条改憲阻止の会」の準備状況、 *ハーグ事件和光和久控訴審、等の諸報告

塩見孝也

2006年 10月 1日
                    

●9月24日(日) : 第2回「資本論研究会」

今回は、前回の「商品の2要因」に続く「労働の二重性」でした。

メンバーが前回に比し、3名増え、いろんな現代の日本・世界の経済状況に合わせ、討議も進み、質問らも出て、賑やかでした。

この辺の「価値論」の部分は、哲学とも連関し、哲学論議も必要で、それも議論しました。

叉、マルクスの労働者の経済学、「資本論」とアダムスミス、リカードの「国民経済学」派と何処が違うのか、も議論されました。

そこで、「労働」と「労働力」の区別が、決定的に重要なことが確認されました。

次回は10月29日(日)です。

皆さん、生活確保は生活確保で、社会運動は社会運動で、しかし、しっかりした経済学の勉強もやりましょう。

現在の格差社社会で苦しむ、民衆!何故、途上国、「南」は「北」に収奪、搾取されるのか。

「再チャレンジ」「セーフティ・ネット」耳障りの良い言葉が流されています。が、果たして実現可能なのか。

労働請負会社、偽請負会社に依存した、不正規労働者の利用、ナント本社員と給料4/1から3/1、それも労働災害補償無し、残業手当なし、苛酷な労働条件、そのような不正規労働者が、名の通った会社の4/3を占めているのです。このような労働の状態が蔓延しているのです。

だから、正規社員もうかうかして居れません。

上に這い上がるための、へつらい競争、そこから「精神が病む」のでしょう。新聞には「心の病に悩む30代」と出ています。
技術層は、日進月歩の「技術革新」のために、油断をすれば、すぐに、はたき落とされます。

何故、フリーター、ニート青年達は苦しまなければならないのか? 削られる年金!

「障害者自立」、しかし「施設利用料、重い1割負担」「認定、知的障害に厳しく」、「3k」労働を担う外国人労働者も入管法、「外国人研修生制度」の改編で、「自由化」「自由化」「グローバル化」「グローバル化」と言いつつ、執権勢力は、ちゃっかり外国人労働者を、厳しく制限し、締め出そうとし「“日本人”純血主義」を維持しているのです。

日本経済は、やはりおかしいのです。

この、原因をしっかり見つめて行くには、労働者が資本主義社会の基本性格、運動法則をしっかり見極め、何故「貨幣を物神化するようになるのか」「人と人の関係が、物と物、商品と商品、貨幣と貨幣の関係に転倒するのか?」「何故、資本家が太り、何故労働者は依然通りか、生活が苦しくなるのか?」

マルクス「資本論」はこういった問題に、その骨組みに於いて、きちんと答えてくれています。



●9月28日(木) : 第4回「10・21実行委員会」

総勢20名弱、常連と共に、多様で多彩な顔触れが、入れ替わり立ち代り、いつも集まりますが、もう4回目、相当、「共同主観」が、形成され、息も合うようになってきています。

正に、「多様性を持った統一」の実現、といった所です。

呼び掛け文、チラシも出来、第1回全国発送も終わり、チラシが3000枚も事務所と救援センターに置かれ、後はゴーです。 皆さん、チラシを取りに来てください。

安倍内閣も成立しましたが、それを迎え撃ち、出鼻を叩く体制も十分出来ました。

多分、数ある「反改憲」の諸団体で、安倍内閣を真っ向から批判し、この時期、街頭行動に出る、団体は、今のところは、他1団体をき、僕等だけであろう。

街頭行動!そうです!投獄を恐れないほどの確固たる確信に満ちた、多種多様な表現に満ちた、楽しく、おおらかな、もう一ついえば優しさあふれる非暴力、不服従のデモンストレーションとトークです。

これから、22日ぐらい、この期間が勝負時!22日間!これで十分です。みんな、やる気満々になって来ました。

10・21の企画、役割分担も決まりました。企画は、もう少し暫新さを出すべき、となり、若い人、女性、外国人、現場を持つ人達に喋ってもらおうとなりました。 確かに、ここだろう。

僕も、これはと思った人、団体に要請にあがります。

最低でも半分くらいは青年達が発言するべきでしょうし、そうなるでしょう。僕は、当日は黒子に徹するつもりです。不言実行!

先ず、宣伝、組織化です。

各団体との共闘関係は整いつつありますが、まだまだ肝心の民衆には、殆どこの行動は知られていません。これを、実現すべく、60年世代、70年世代、その後の世代の広く存在する諸関係筋、人々に先ず手堅く知ってもらうこと。

それに、各統一行動、集会を調べ、宣伝に出かけること。

実行委員、各自がそれぞれ「呼びかけ人」を掘り起こしてゆくこと、各自のウェッブ、ネットワークで宣伝すること、「会」のウェッブが、本日ぐらい開設されますが、これをフルに機能させること。

民衆メディアに宣伝してもらうこと。

既存メディア、マスコミに何とか、載せること、らが検討されました。

実行委員会は、先ず何よりも当日の皆さんの参加を心より求めています。

全国の仲間、友人、知人の皆さん、よろしくお願いいたします。

次回、第5回実行委員会は、10月10日、PM7時より、事務所で行います。ご参加を。

僕等は、現実も冷静に見ています。安倍が「改憲期間を5年間」と設定しているように、僕等も5年間射程で、前回の6・15第1波に続き、第2波と考え、着実に、持久的に、しかし社会に対して曙光を射し込ませ、闘いの狼煙を挙げる意義をもって着実に取り組みます。
帰途に池袋のリブロにより、「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のために」(日本評論社、高橋哲也、斉藤貴男)「憲法九条を世界遺産に」(大田光、中沢新一)「魂の民主主義――北米先住民、アメリカ建国、日本国憲法」(星川淳、築地書館)を買いました。

考えて見れば、僕の推薦する前田さん等、幾つかの「憲法論、反改憲論」で、図書館ですんなり、見れる本も紹介しなければならないなー、と思いました。

忘れていました。「フリーター全般労働組合副執行院長」の摂津正さんが、実行委員会に参加されました。

帰りがけ、フリーター労組のこと、彼のこと、ネグリ・ハートのこと、小倉利丸さんや柄谷行人さんのことら、理論面も含め話し合いました。

彼は勉強家でもあるようで、10・21はやる気満々というところです。



●9月29日(金) : 和光和久(ハーグ事件被告)の控訴審

この日は、和光和久・ハーグ事件被告の控訴審に出かけました。

そこで、こられた傍聴者、47名の方に、「9条改憲阻止の会」の「10.21国際反戦デー行動」の呼びかけ文と「9条改憲阻止!」「10・21街頭へ!」の大見出しの入ったチラシを渡してきました。

知った顔が、大半であったので、「ほう、いろんな人が呼びかけているのですね!」「俺も呼びかけ人になろう」といった反応でした。
 「呼びかけ文」の評判は、僕の知る限り、良いように思えます。

チラシについても、大胆、率直さが出ていて、若い人達には、迷いを吹っ切るに足る、意外性を持ったメッセージのように、受け取られていたようでした。

昨日、呼びかけた友人は、「大したことは出来ないが、チラシの発送のお手伝いぐらいは出来ます」と言ってくれました。

和光さんは、毅然としたもので、「殺人の意志は無かった」ことを、「事件」、戦闘の状況に即しつつ、的確に弁述していました。

パレスチナ・PFLPの軍事部の作戦に射撃能力を買われた国際義勇兵達から選抜された射撃の名手の戦士達ゆえに、撃った所が、致命傷を外した、腕、腰、意識的に掠めさせた部位が頬などであった、こと、戦士の生きての奪還が目的であったが故に、戦闘が目的でなかったこと、から殺人の意志は無かったことら堂々と述べていました。

彼も、もう57歳、彼の母校、慶応大学の友人達もちらほら 顔を見せていました。席は満杯でした。

重信さんの、控訴審も、徐々に準備が進んでいるとのこと。

来られた主だった人々には、「呼びかけ人」になってもらおうと思い、これから働きかけます。

塩見孝也