塩見快気祝いと
『さらば赤軍派・私の幸福論』
塩見孝也著(オークラ出版刊)
出版記念パーティーのご案内

 拝啓、平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。寒冷の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、この度、塩見孝也は心筋梗塞の病から本復し、元気溌剌で「さらば赤軍派・私の幸福論」を上梓いたしました。そこで快気祝いと合わせまして、出版記念パーティーを開催したいと思います。
 皆々様、万障お繰り合わせのうえ、ご参加をお願いします。

 言いたがりの彼にしては本上梓は珍しくも5年ぶりのことです。その間の氏の思想的・理論的営為を、21世紀を展望し纏めたということです。

 その主張は、マルクスの「社会諸関係の総体」という人間論を、この認識と矛盾することなく、これを越えるものとして、人間を世界との関係で新たに「自主的存在」と定めなし、ここから人民大衆の協同、主体形成や“民族”を捉えなおし、資本主義を超克する自主社会の未来を展望したもののようです。

 アメリカ帝国主義のグローバリズムによる世界覇権に抗する日本と世界の民族、人民が左と右の垣根を越えて「小異を残して反米、反グローバリズムの大同につくべき」ことを主張したもののようです。

 私たち(別紙記載)はこの本の解説を任とし呼びかけ人になった訳でございません。また、塩見の見解をどう捉えるかは諸兄姉の全くの自由ですし、そうあるべきだと考えます。
ただ塩見が21世紀初頭の危機状況において、人間の幸せを願い、病を超え大真面目に拙くも書き上げたことを汲み、問題提起の書としては扱うに如くはない、と考えております。

 また、そう堅苦しく考えず、“塩見の回帰を祝いつつ、問題提起を酒の肴に一つ談論風発するのも一興”と参加されるのも勿論結構です。
彼はこの本の観点を基礎に、彼にまつわる70年闘争等の責任も今後明らかにしてゆくとのことです。

 友人、知人の皆さん、かつて共に闘った皆さん、今も闘っている皆さん、かつて敵対しあって反米愛国の右翼の皆さん、塩見の学友や同窓の皆さん、学問的、理論的に研鑚されている研究者・思想家・宗教家の皆さん、塩見の論争相手の皆さん、塩見をからかってへこましてやろうと思っている皆さん、メディアの皆さん、是非一つお集まり頂いて病気本復と出版を祝いつつ胸襟を開いて、語り楽しもうではありませんか。

 皆々様、万障お繰り合わせの上、ご参加頂ければ幸いです。お手数ながらご返事をお願い申し上げます。

敬具