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3・25(土) 公開「左右」バトルトーク
「日本よ、今。 闘論、倒論、討論」へのご案内。

皆さん、是非「新宿ロフトプラスワン」においでください。

2006年 3月 15日

塩見孝也

バトルトークの構成関係
ロフトのこれまでのやり方からすれば、形は塩見一日店長ですが、実質は「日本文化チャンネル桜」主宰、塩見孝也コーディネイトといったところです。

会場:新宿 ロフトプラスワン
  新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビル地下2階
  電話:03-3205-6864

日時:3月25日(土) 12:30開場、13:00開演〜17:00終了

テーマ:「どうする日本、戦争と平和について」

司会:水島聡 (日本文化チャンネル桜 代表)

パネリスト:(50音順)
 「左席」 塩見孝也、谷口末廣、PANTA、三上治
 「右席」 井尻千男、潮 匡人、遠藤浩一、大高美貴


司会、論客の方々のプロフィール:
水島聡氏:
「日本文化チャンネル桜」 代表。早大、映画監督を経て、現職に到る。

井尻千男氏:
拓殖大学日本文化研究所所長。

潮 匡人氏:
評論家。自衛隊パイロット二佐を経て、防衛庁長官秘書や防衛庁雑誌発行担当。

遠藤浩一氏:
評論家・拓殖大学客員教授「戦後思想史」。新しい歴史教科書をつくる会」副会長。

大高美貴氏:
ジャーナリスト。中央アジア、中東、イラク、パレスチナに詳しい。日本文化チャンネル桜 「報道ワイド」キャスター。

谷口末廣氏:
協同組合懇話会役員、「不戦兵士・市民の会」理事、「戦場体験放映保存の会」世話人。「満州」や「フィリピン・ミンダナオ島で苦戦」、現在80歳前後の長老、氏は「不戦兵士・市民の会」で、活躍し著名。

会の活動である「3年間で15万人の戦場体験を保存し、放映する」という、20代から30代の若い人々の運動に協力。多くの「不戦兵士・市民の会」の先輩諸氏と若い人々の協同で、もはや、風化し、消滅寸前にまで至らんとしている国民的戦争体験を保存し、次代の人々が受け継ぐことは非常に重要です。氏はこのことも含めて、桜の人々にもとりわけ有意義な、体験を語られるものと思われます。

PANTA氏:
ロック・ミュージシャン、「世界革命戦争宣言」や「マラッカ」ら。
民衆運動と結びついて活躍、最近は演劇に進出。2003年に塩見らと空爆一ヶ月前のイラクにも行く。
本バトルトークは今回で3回目。

三上治氏:
元ブント叛旗派指導者、会社経営、昨年12回「ネーキッドロフト」で「憲法村」主宰。本一回目のバトルトークに出演。


日本文化チャンネル桜」 との経過と、論戦への僕の基本的態度
「チャンネル桜」は、皆さんもご存知なように、「日本文化を推奨している」ようですが、政治・思想的には、日本の最過激右翼、僕等の言葉で言えば、「最保守反動」、僕の言葉で言えば「天皇主義原理主義右翼」といえる集団と言えないことはありません。

僕等と「闘論・倒論・討論」した、論客たちは「新しい教科書を作る会」に属したりし、「正論」や「諸君」やテレビ、大学で活躍する言論人、文化人の人々です。  

このグループは、政治上、僕などとは対極にある、政治的には相容れない、特殊な場合を除き同席しない間柄ともいえます。

昨年、水島さんたちは、たまたまバトルトークの企画を立て、相手を探していたようですが、相手が、見つからず、僕のところに、お鉢が回ってきたようです。

僕は、暫く考え、受けて立つことにしました。

その、基本的態度は、以下の3点です。

一. 闘うには、己を知り相手を知ること。(孫子)

二. 僕の政治的思想的立脚点や民族論、「愛くに論(パトリ論」を試し、彼等の崩し方を見つけ出すため、の良い機会と、考えました。

三. この人々は、国と民族を想う点では、「一水会」のように「反米」という点で、一致し、民族派としては、5割以上重なるところがある潮流とは違って、今のところは、反米愛国統一戦線が組めるほどの「民族派」ではありません。

しかし、彼等も又「民族派」を自称し、「自虐史観からの脱却」や「極東裁判史観批判」」ら日本人として「民族的プライド」らの強調らの中には、1〜2割ぐらいは、僕の「愛国論(パトリをティズム)」と重なる点もあり、当面、批判が主とは言え、連合の可能性がないとは言えません。

従って、安易な幻想は持てないが、反米愛国統一戦線追及に於いて、一水会に対したような民族派としての統一戦線作りの態度を、如何に論争としては、シビアになろうとも、堅持してゆきます。

昨年3回、論戦して分かったこととこの人々の主張とは?
僕等は、昨年3回バトルしました。それで、おおむね以下のことが分かりました。

朝鮮国や中華民主主義人民共和国らの「社会主義」への強烈な敵視やアジア・太平洋戦争を「人種戦争」、それ故の「独立・自存」の「聖戦」と見る志向が強く、そこから、侵略戦争であったことを認めようとしないことから、侵略時の中国や朝鮮の人々の民族的想い、人間性を見ようとしない、ら頑迷固守の国家主義者の面が強いこと。

中国人や朝鮮人に対して、強烈な差別、蔑視感情を持っているように感じます。

他方では、先の戦争での、「人種戦争」―「反米・独立、自主」、対米報復主義の意識(これ自体、限界と過ちを内包していますが)を、心底で持ちつつも、対米、対中関係で、反中国の「反共産主義」意識が、邪魔し、「反米愛国」を真正面から打ち出せず、「嫌い、嫌いも好きのうち」と言った、心理的、精神的ねじれ、よじれ現象を伴った、アメリカ帝国主義の賛美、従属と売国の肯定、といった彼等の(僕等からすれば誤った)戦争認識の基本見地にすら反した唾棄すべき矛盾した対応をとっていること。

今のところ、このグループは、結局、この矛盾を、天皇を再度カミ化し、時代錯誤の「天壌無窮の国体」「八紘一宇」の超国家主義体制を復古し、その要に、唯武器主義、軍事的冒険主義の日本核武装化による非現実的で、非合理な「中米二正面対決」を夢想することで、彼等の戦争認識からの逸脱やその根底にある、彼等の歴史観の誤りを見詰めることから逃避していると思われます。

しかし、この道は「かつて、いつか来た道」の再現であり、歴史から、何も学ばない、子供が、自分の要求が充たされないために「駄々をこねる」態度であり、全くの白日夢の軍事的冒険主義であり、早晩破綻します。


塩見らが、「日本文化チャンネル桜」の人々に要望することとは?
先ずもって、パトリオティズム(愛くに主義)に立脚する「反米愛国」路線への転換を要望する。

「反米」を主とし、中国とは、国と民族の自主性、主体性を保持しつつ連携すべきです。これが、道理です。

「アジア・太平洋戦争」が、幾つかの他の戦争の性格を孕みつつも、日米両帝国主義の帝国主義覇権闘争、帝国主義間強盗戦争、侵略戦争であったことを必死で否定していますが、この歴史観の相違は、今はさておくとして、戦後日本が、アメリカの占領・支配の延長にあり、日本執権勢力が、アメリカ支配階級に、くにと民族を売り、従属し、今の日本を危機に落とし込め、破局に至らしめんとしていること、従って、愛国者と自任する人なら、「反共論」からする「反中国」路線を主とするのではなく、或いは夢想的な「二正面」路線を追求したりするのではなく、きっぱりと反米愛国路線を採用すべきです。

でなければ、「桜」グループの役所は、客観的に見れば、新右翼「一水会」らの、反米民族主義と違って、旧来の保守反動右翼を、現代に即し、リ・ニューアルしただけに過ぎない、その本質、実質は、対米従属の日米安保体制、従属覇権を、右から復古的国家主義を煽り、補完する、といったところとなり、民衆から孤立し、破綻することは必至です。

実際、「新しい教科書を作る会」は、小林よしのり、西部邁氏が反米自主・パトリを唱え、脱退し、この主軸、西尾幹二氏も辞任、身を引き、ばらばらになりました。これが、「日本文化チャンネル」の行き着く先となります。

僕の、主張するパトリ(民衆中心の、自主自立した人々、男女の愛し合う人間関係をベースとする国家や国境を越える共同体、ないしは共同体的関係の総体)論としての愛国論にこそ、水島さんらは自らの“愛国”志向を「愛国家主義」を改め、立脚すべきです。

祖国日本は、今破局の淵に向かい、執権勢力を始め、あらゆる政治勢力はねじれ、よじれながら苦悶しています。

右翼もそうであり、左翼もある意味でそうです。

この直接の原因は、敗戦からのアメリカ帝国主義の占領支配の継続としての日米安保体制にあり、日本執権勢力の敗戦による、転向・売国・従属の容認にあります。

したがって、国と民族、民衆のあるべき方向は「反米愛国」でなければなりません。

しかし、「反米愛国」を掲げて、これを、批判、是正するには、先ずもって、戦後直後の日本執権勢力の無節操な対応やアメリカ(ソ連ら)の対応の本質をしっかり見極めることが第一の前提ですが、しかし、そのことだけでは足らず、或いは、単純に戦前体制への復帰を目指せばよい、ということには決してなりません。

戦前(日本近代)の始まり、明治維新にまで還り、大久保、山縣、岩倉らの「脱亜入欧」路線と闘った、永久革命家、西郷隆盛の苦闘にまで帰り、資本主義批判をベースとする民衆中心主義、国際主義・人類主義、人間(中心)主義のパトリティズム民族論を確立することに要があることを理解することです。

近代主義的民族論、つまり「国民国家に総括される民族論」を超えた、僕が主張してきた、民族論、愛国論、つまり、パトリヲティズム(あいくにしゅぎ)を確立すべきです。

とりわけ、民衆中心の人間中心哲学を確立することにあります。 

このことでもって、アメリカ帝国主義らのグローバリズムに抗し、日・米、日本・アジア、日本・世界の関係での民衆の国際主義的連帯と他方での国家、国境を越えたパトリ的諸民族連帯を実現してゆくことであります。

「日本文化チャンネル、桜」の人々との論争は「日本」という船の舳先を、どのような方向に向けるかの、論戦です。

これまでの3回は、僕らは、負けてはいないものの、相手側を圧倒するというところまでは行きませんでした。

今度は、「チャンネル、桜」のスタジオではなく、公開の場「ロフト」であり、いよいよ持って論戦は迫真に迫り、参加者は、ここから日本の現実を鏡的に見て取ることが出来ます。 

また、つわもの論敵の諸氏が、「ポツダム宣言を無条件に受け入れたのではない、“無条件降伏”理解は過ち」、「盧溝橋事件の一発は中国共産党が、日本軍と国民党軍を相争わせ、漁夫の利を得るための陰謀」と言ったり(日本での一般的理解では、少なくとも陰謀ではなく、国民党系第二十九軍の偶発的射撃です)、「リットン調査団は“満州建国”を、侵略とは言ってない、日本に好意的だった」とか(実際の調査団報告書では、柳条湖事件における日本軍の侵略行為を自衛とは認めず、また満州国の独立も自発的とはいえないとしています)、鬼面人を驚かす「詭弁」を平然と言ったり、巧みなディベート技術で事実や道理や論理矛盾を隠蔽することなどの行動をとられることも、参加者は目の当たりすることが出来ます。

しかし、僕等は、これらの、目眩ましの手管など、乗り越えて、確信を持って論戦相手諸氏を「反米愛国派」の水路に引き込んでゆくよう、容易周到、沈着、冷静、的確に論戦しなければならないと考えています。

公開の場での、「闘論」は、双方初めてであり、参加者は、司会の指示の下、整然、謹粛に視聴願い、議論が理非に沿って、曲直を正す、方向で、整然と行われるよう要望いたします。



当日は、是非ご参加の程を!

        3月15日  塩見孝也