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1月21日(日)の第6回『資本論』研究会の報告を書こう、書こうと思っていたものの、忙しさにかまけ、とうとう、2月25日(日)の第7回を目前とするところに来てしまいました。
先ずは、皆さんのご参加を要望します。
「資本論」第一部第3編、絶対的剰余価値の生産の第5章「労働過程と価値増殖過程」(労働過程、価値増殖過程)、第6章 不変資本と可変資本をやりました。
この理論的報告、説明は、別途にきちんとやる、として研究会のエピソードを一つ語らせてもらいます。
沢山の重要な指摘をマルクスはここでもやっており、ここがマルクス剰余価値論の核心部分でもあるわけですが、そして参加者は、それを可なりスムースに、僕らは読み進んで行ったわけです。
ところが、10ポンド綿花から10ポンドの綿糸を作る労働を、今度は2倍の20ポンドの綿花から20ポンドの綿糸を作る作業工程に変えた場合、3シリングの剰余価値が生まれること、その理由は、皆、説明できるのですが、マルクスの説明してゆく、数合わせのところ(p339〜p400)で労働日、シリングとペニーの関係、消耗した紡錘量の価値とか---いろんな単位や概念が散乱、ごちゃごちゃし、すっきりと数式で説明できず、一頓挫しました。
予習の時や一人で静かに読んでいる時はすんなり納得、だったのに皆で検証してゆくとなると、冷静さ失いもたもたしてしまったわけです。
一種のパニックに皆陥ったわけです。
それは、今度までの宿題として「不変資本と可変資本」に移っていったわけです。
この時は、僕を始め、全く情けなかったです。
ともあれ、僕ら「神楽坂・資本論研究会」は、この次からは、こんな数合わせなどでもたもたしないぞ、と胸に誓いつつ第6回を無事やり遂げたわけです。
第7回目は剰余価値率、労働日、剰余価値率と剰余価値量、でいよいよ2分冊目に入って行きます。
この所、「今は山中、今は浜・・・・」で、ずっと毎回、マルクス剰余価値論の核心部分を、我が「資本論研究会」号は黙々と黒煙を吐きつつ、突き進んで行っている訳です。
塩見孝也
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以下は、柳沼さん作成の、「資本論研究会」のお勧め、及び第7回のご案内です。 |
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人生において、『資本論』を読もうと思い立つ瞬間は折に触れて幾度もあります。この資本論研究会は、月に一回のペースで『資本論』を読む集まりです。
5年かけて『資本論』を全巻読破することがとりあえずの目標です。5年かけて『資本論』を読む、そのことのみです。さて、ところで実際に、5年後のある日、参加者全員が『資本論』を全巻読破し終えたとします。そうしたらまた第一章に戻り、さらにそこから5年かけて『資本論』を再びもう一度全巻再読します。
その過程で、並行してレーニンの『帝国主義論』なども読む必要があります。しかし、基本的には、ただひたすらエンドレスに、何度でも繰り返し『資本論』を読むための集まりです。
このことの意味は、この先、未来永劫にわたって、『資本論』を読むための「場」が、常時開かれ続けるということです。
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2.25 資本論研究会 第7回のご案内 |
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■資本論研究会 第7回
■日時 : 2007年2月25日(日) 17時〜21時
■テキスト:『資本論』大月書店版(国民文庫)/岡崎次郎訳
■範囲: ・第七章 「剰余価値率」366-395頁 ・第八章 「労働日」 (国民文庫、第二分冊目)
■場所 : SCATセミナールーム
新宿区天神町63神楽坂メゾン2F/03-3269-8296
※地下鉄東西線・神楽坂駅の出口2番から出て、右に進んで天神町交差点で
「長崎ちゃんぽんリンガーハット」側に渡り、その右側並び3軒目ぐらいの6階建ての
古いビルの2階(1階は黒外装の茶房)。
道路反対側にはコンビニ「ampm」があります。
地図はこちらです
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