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「銀杏祭」をやりつつ、障害者たちと連帯したぞ!


2008年 11月 11日

塩見孝也


以下は、9条改憲阻止の会が発行している「国会前座り込み現場ニュース」の2008 年11月5日 第13号に書いた記事です。

少々遅くなりましたが、ご覧下さればと思い、ここにも掲載致します。


■ 昨日(10/31)は、実に楽しい座り込みの締めの日でした。僕らは、10/14〜10/31まで、三週間の連続座り込みをやったわけですが、ひとまず、この日を、中日の締めの日としました。多分、後半戦を来週末位から、再開することになるのでは? 一休みしようということです。

それで、この日を第2 回“銀杏(ぎんなん)祭”の日としたのでした。これは、僕が勝手に命名したものです。

昨年11 月、国会の銀杏も金色に輝く頃、僕らは、国会での給油延長の「新テロ特措法制定」を阻止すべく、今年と同様、座り込んでいたのです。落ちた銀杏を、洗い、乾し、ガスコンロとフライパンを持って来、国会近くの空き地で、炒り、塩を振り掛けることも忘れませんでした。炒ると、弾け、殻を剥ぐと、ホカホカの、青みがかった、光沢を帯びた実が出てきます。柔らかいのです。これで、みんなで一杯やったのでした。酒場などで出されるものより、よっぽど美味しかったです。

これに味をしめたのか、沢山の仲間が、昨日は、やってきました。いざ、この祭りをはじめんとする時、嬉しいことが起こったのでした。


■ 僕らは、この頃まで、座り込みと平行し、いろんなことをやってきました。一方で保坂展人さんの支援体制を整えるべく諸活動を行い、先輩会員二人は、「浅沼稲次郎追悼集会」を推進しました。いろんな、集会にも出かけてゆきました。「後期高齢者問題学習会」を議員会館でやったり、「国会座り込み現場ニュース」も頻繁に発行し、ウェッブも機能し始めました。

この2〜3 日は、「後期高齢者医療制度を廃止させる会」や新社会党の仲間が座り込みをやり始め、僕らの周りは、やや賑やかになってきました。しぶとく座り込みを続けていると、僕らの運動スタイルは、各方面に鳴り響いてゆき、呼応してくれる仲間が増えてゆくようです。


■ 一杯やらんとしていると、日比谷公園の方からデモ隊がどんどんやってきて、向かいの国会前を通り、迂回して、僕らの座り込みの前を通って行くのです。その数、約3 千人、何廷団にも分かれた、車椅子の集団でした。小泉政権が制定した「一割応益負担」ら、いろんな点で、障害者に不利益な「障害者自立支援法」について、集まった「もう止めようよ!障害者自立支援法 全国大フォーラム」の人々でした。

僕らは、酒盛りを一時控え、この人々と、エールを交換し、激励しあったのでした。「後期高齢者」の人々にもそう感じたのですが、必死の思いをこめて、国会デモにやってくる人々にはジーンと響きあうものを感じます。少々、目頭が熱くなりました。「ホットスペース八王子」の仲間も参加していました。

麻生ら執権勢力にとって、この一年は、予想もしなかったような内憂外患の日々であったと思われますが、それでも、麻生らは対米従属安保にしがみつき、給油延長、自衛隊海外派兵を固執しています。しかし、この問題で、安倍も福田も行きつまり、政権を投げ出したのです。麻生もまた、全く同じ境遇にあります。今月、11 月国会とその周辺は、あらゆる矛盾が噴出し、もっともっと賑やかになってゆきそうです。僕らは、給油延長に、徹底的に反対し、ともすれば、手打ちをやろうとする民主党や野党の尻を叩きつつ、この11 月を、闘いの正念場として、徹底的に闘って行こうではないか。

(文責 塩見孝也11/1 記)


塩見孝也