●70年闘争の頃の民衆の祝祭日、「10・21国際反戦デー」が、この2〜3年蘇って来ました。
今年は、それが、10月19日、東京・「反貧困・世直しイッキ!大集会(明治公園)」、関西・「反戦・反貧困・反差別共同行動in京都(円山公園)」となりました。
僕ら「阻止の会」は、10・14〜17の国会前の連続座り込みを終え、次の第2ラウンドの第2週目の20日から24日までの座り込みの合間、この日の統一行動に出かけたのでした。1時に、千駄ヶ谷駅に集合し、明治公園に向かいました。「9条改憲阻止」のぼりをかざし、たすきがけの10人ぐらい。
しかし、会場では、三、三、五、五とやってきた仲間が加わり、特別な強い呼びかけはしなかったものの、僕が見かけただけでも、40人ぐらい。京都へは5人ぐらいの仲間が出かけました。東京:2000人、関西:800人ぐらいの人々が参加しました。
●集会は分科会を持ち、それは全部で12でしたが、ワーキングプアの問題を取り組んでいる集会ゆえ、1、住まい 2、労働 3、食の危機 4、多重債務・消費者問題 5、社会保障 6、後期高齢者医療制度 7、女性と貧困、8、子供 9、日本と世界の貧困はつながっている? 10 フェヤトレード など、切実で具体的な問題ばかりで、かつ、トータルで適切で、良かったとと思います。
「上京して、10ヶ月で仕事がなくなり、住む場所も失い敷金、礼金なしのアパートに越したが、家賃が遅れるたびに14回も鍵を替えられた。」「不安があっても派遣ですから、文句を言えば、替わりはいくらでもいる、と言われ、危険な仕事でも一日7000円。私は部品ではない」などの発言がなされ、シングルマザーは「母子家庭だからアパートを貸してもらえない。友人と部屋をシェアしたら、児童扶養手当の申請時に『養ってもらっているじゃーないか』と根堀り、葉掘り聞かれた」と訴えました。
分科会を終えた後のデモは渋谷宮下公園までの1時間半、サウンドデモを先頭とするパレードは相変わらず元気がよく、「この暮らしを良くしたい」「私は部品ではない」のシュプレヒコールが高らかに街に響いて行きました。原宿あたりでは、通行人が呼応したり、デモ隊に加わる情景も見受けられました。
「(反貧困ネットで)垣根を越えてつながろう!」のごとく、今回は宇都宮健児弁護士や作家・雨宮処凛さんなどの努力で、共産党系も参加することになっていましたが、蓋を開けてみると、この系統の参加者は少なく、非日共系の、日ごろ、僕らが顔を見知っている人々、団体、個人が主力のようで、共産党系は、別の日に集会をやったようです。
集会決議の『貧困を直視し、それに向けて政策を総動員する政治を求める』といった、『下からの政治』を共産党は、果たして、これまでの組織体質を改めて実行できるであろうか?
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