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「ほっとスペース・八王子」に行ってきました。

2008年 10月 26日

塩見孝也

 10月 7日、「ほっとスペース八王子」に出かけました。

八王子は、ぼくのこれまでの印象と異なって、非常にモダーンな街に変貌していました。そこに、正に「ホット」な「スペース」は、存在していました。

 もう20年以上の努力が積み重ねられて来て、病者の人々と介護の方々の協力で、こんな、しっかりしたスペースが出来上がって行ったようです。

 病院を退院した、(軽度の)病者たちの憩いと交流の場として、スポーツではバレー、ソフトボールなどで入賞したり、山歩きをしたり、韓国の人々と交流したり、音楽や習字を練習したり、文集を発行したり、多様な活動がなされてきたようです。

 講演会や学習会などもも催ようします。

 「お食事会」は、ひとつの重要な結びつきの場となっているようです。

 みんなで食事を作り、賞味します。僕も、これに招待され、作って行った握り飯は、帰って食べました。美味かったし、楽しかったです。

 みんな伸び伸びとやられていました。それは、なんといっても、ビル2f、全体を占め、縦長ですが、200u(100平方よりは、はっきり全く広い。よく分からん)は十分ありそうな、3ブロックぐらいに分かれている、スペースによって保障されているわけです。こういった空間を「9条改憲阻止の会」は喉から手が出るほど欲しいです。

 秋葉原事件の僕の原稿を機関誌に載せてくださっており、参加者は、すでに読んでおられていました。

 僕の話は、それで、そこをすっ飛ばして、現在の金融危機ー恐慌の情況やそれに向かい合う、民衆の生き様の問題に重点をおくものになりました。

 それは、「人間にとって幸福とは何か、幸福度とは?」といったえらく、哲学的テーマに収斂してゆきました。

 僕は、孔子の「己の欲するままに従って、矩を超えず」を引用し、僕の十八番の「幸福論」を述べました。

 面白かったです。

 「9条改憲阻止の会」の仲間でもある、70年闘争の活動家であった人や、あのころ勇名をはせた「沖電機労組」の労働運動家らが、この「ほっと」の背骨となって、市の協力も全面的に得られるような社会的信用を作り出して来たようです。

 「スペース図書館」に「監獄記」と「リハビリ終了宣言」を、食事のお礼として寄贈しました。どうも、僕らは半日余の交歓を経て、もう“仲間”になったようです。

 僕は、これから進展する不況の中で、福祉の切捨てにどう対処して行ったらよいのか、に思いを馳せつつ、帰路に着きました。

 今は、この「スペース」にまつわる歴史を知るべく、頂いた資料を読んでいます。

 23日には「ほっと」から、リストやショパンらのクラッシック音楽会に誘われました。僕は座り込みの後、池袋にある会場に行くことにしました


塩見孝也