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「水に落ちた犬は打て〈魯迅〉」

安倍内閣の現状批反と、2/7(水)「憲法トーク」イベントのご案内

2007年 2月 2日

塩見孝也


国会は、安倍首相のやたらと横文字が飛び交う、ただただの、一人力みの「国際競争力強化」「再チャレンジ」の無内容な所信表明をよそに、のっけから諸閣僚のスキャンダルの露呈、或いは「女性は子供を産む機械」なる柳沢厚労相の超ど級の暴言らで紛糾しています。

そして、安部は、辞任を許容せず、擁護しています。

「公共の精神や自律の精神、自分たちの育った地域や国に対する愛着、愛情、道徳心〈所信表明〉」の言、なんと空疎なことでしょうか。

誰かから仕込まれた「出来(いで)難きことを好んで之を勤とむるの心〈所信表明〉」の徳目を説くのであれば、先ず、柳沢氏の、首を断固として切るべきでないか。なんたる優柔不断!

下げ止まらぬ内閣支持率!「“美しい国”を作る。そのための憲法改正の正攻法を行く」と突っ張ってはみたもの、のっけからこの始末です。

「やらせのタウンミーティング」「郵政造反組みの復党」「政府税調会長、行革担当相の辞任」「ホワイトカラーの残業代をゼロにする法案の見送り」、就任してから、この人物は謝ってばかりいるではないですか。

苦労知らずのお坊ちゃん、優柔不断の原則なき継ぎはぎの折衷主義政治、民衆愚弄の操作政治、浅薄なチャッカリズムの割り切り、愚かとしか言いようの無い浅薄なインチキ「ロマンチシズム」---。

この人物が、どの程度かは、既に国民〈民衆〉に見えてきつつあります。

本国会は「憲法か,格差是正か」と「朝日」が報じたことが正鵠なように、支持率下落対策だけの問題ではなく、民衆の生活・労働問題がどれほど深刻か、を一応知っているだけに、この問題を没却し去るために、安部が「正攻法」に出てきたことも明らかです。

しかし、現国会の事態を見れば、その誤魔化し的対応の、さらにその底に、政権担当者、執権勢力の民衆愚弄の腐敗、道徳的頽落のどす黒い構造が存在していること、それが暴露され、果たして、この連中に国政を任して良いのか、と民衆、国民は問い直している、と思います。

今の、事態に何処に「美しい国」が見られるのでしょう。「醜悪な国」そのものではないですか。

「水に落ちた犬を打て」〈魯迅〉、僕ら民衆は、政権腐敗を徹底的に衝き、「格差社会の責任」を追及し、「憲法問題」など論点にさせないよう、魯迅の如く対応すべきでしょうか。

以上を、踏まえ、僕は、「ナショナル・アイデンティー、国家安全保障、他民族排外主義風潮」に終止符を打つ、姿勢、気概で、安部の最後の拠り所、「改憲志向」を、今春批判して行きたいと思います。

この観点で、「『国民投票法案批判』メモ」「Zさんとの『憲法』論議」の小文を書きました。

どうか、ご検討下さい。叉、これを参考にして、2月7日(水)、「ロフトプラスワン」にお越し下されば幸甚です。



イベント欄で告知してきましたように、2月7日(水)、「9条改憲阻止の会」先輩お三方をお招きし、「国民投票法案批判・強行採決阻止」→「9条改憲素阻止・安部内閣打倒」の憲法イベントを行います。

 このイベントは、今年の安倍内閣の「今春、国民投票法案強行採決→4月統一地方選・7月参院選」の政治日程をガタガタに、安倍内閣を倒壊させる,本年前半の僕〈ら〉の政治日程を実現してゆく、狼煙を上げる日といささか力んでいます。

◆小川登さんは、「9条改憲阻止の会」発起人で、元桃山学院大学経済学部長、筆頭世話人で、僕は「会」代表と思っています。

◆蔵田計世さんは、東京・関東の「阻止の会」の牽引車で、今年6月の「6・15闘争実行委員会」の事務局をやられています。フットワーク軽き、アクティビスビストと言えます。

◆江田忠雄さんは、「阻止の会」の実務をやられ、この人無しには、「会」は夜も明けぬ、と言われるほど黒子に徹されている、「会」の仲間の絶大なる信望をもたれている人です。

いずれも、1960年安保闘争で、世界に名を轟かせた元「ゼンガクレン闘士」諸氏で、「只の爺さん」とは訳が違う“熱血オヤジ”諸氏です。

この“オヤジ”諸氏と世界同時革命論者の僕が、議論を闘わせ、会場の若い人達とフリートークします。
「会員」でもある、僕は、“世界同時革命”の立場から、この諸先輩にずけずけ、痛いところを追及してゆくつもりです。
 こうすれば、憲法問題の諸問題や憲法闘争の展望や方針がすっきり解明され、見えてくると確信いたします。
 ビデオ、パンフレットで「阻止の会」の軌跡、現状、今年の闘いの方針も鮮明にされます。特別ゲストも考えております。
皆さん、よろしくお願いいたします。



               塩見孝也