寄稿・論文



自主日本の会

掲示板

コラム

イベント

リンク

 topページに戻る

逆流に抗してデモ貫徹される!
「9条改憲阻止の会・実行委」「10・21国際反戦デー復活デモ」速報

塩見孝也

2006年 10月 22日


[写真提供:ムキンポ氏]
                    

 昨日のデモ・集会は、300名余(デモ参加者230名、マリオン前集会訳200名だったが、デモ後抜けた人に代わって、マリオン前集会に新たに加わった人々を合わせて)で貫徹され、大体の僕の予想通りで、敢えて“大成功”だった、と報告できます。

 「予想通り」と言わしてもらったのは、この闘いは、僕なども含め、あらゆる民衆が、白紙に戻り、振り出しから始める闘いであることを、この運動に参加して、すぐに気付いていたからです。

 この闘いは、やはり客観的にも、主体的にも、重い々闘いと判っていたからです。

 革命家を自認する民衆運動歴、40数年の「塩見」が300人ほどのデモで「大成功」だと大ハシャギするのは如何なものか、と情けながる向きもいらっしゃるでしょうが、朝鮮核実験後の社会排外主義の「朝鮮征伐」熱、「征韓論」が日本社会全体を覆い、安倍政権への支持が8割ぐらいと高まる中での、300人余の人々が、強い々、決意の下、火の玉となって、街頭に繰り出し、高らかに安倍政権の「制裁熱」「戦争熱」「超国家主義の諸政治反動」、その陰に隠された「民衆生活破壊」を批判・摘発し、「9条改憲阻止」を高らかに謳いあげたのでした。

 正に、安倍政権と真っ向から対決し、その戦争熱を煽る出鼻を叩き、冷水を浴びせたのです。

 宣伝カーからの爽やかなウグイス嬢の道行く人々への「戦争反対、9条改憲阻止」の呼びかけは、自分を、ハッと振り返させる、事となったのではないか?

 デモ隊の銀座通りを歩む人々の足を一瞬止めさせた、と僕には思われたのでした。
 
 集会ならイザ知らず、逆流に抗し、街頭に出て、真っ向から安倍を批判し、正論を吐く義の人達、決意を固めた思想家達が300人も、いらっしゃっり、集団をなしたのです。

 今のような時期、正論を吐くことがどれほど必要で、かつ、どれほど危険で、犠牲多く、難しいかは、皆さんもお分かり、な事と思います。

 僕は、この意気や壮とすべきと自負します。

 第一次ブントの「ゼンガクレン」元闘士の人々、3派全学連、全共闘から武装闘争にまで登りつめた次の新左翼世代、そして様々な戦線で闘っているそれ以降の世代、特に若い青年達、フリーター労組、予備校生、大学生らの先進的人々がデモをやり遂げ、エールを交換し合ったのです。

 年齢など関係ないのです。

 如何に、齢を重ねていようと、17歳の予備校少女であろうと、隣人を思い、民衆を思い、諸民族の共和を思い、人類を思い、一身を賭けて、行動している人は、どんな人であろうと、素晴らしい人間的輝きを示して行くのではないでしょうか。

 東京以外の関東圏、仙台、名古屋、京都、大阪、岸和田、静岡ら全国各地から、今は点であるが、いずれ線へ、そして面になってゆく人々が結集したのです。

 誰に強制されることも無く、自主的に、それぞれの想いと思想的営為を持ってです。

 西郷隆盛は、その遺訓集で言いました。「命も要らぬ、金も要らぬ、社会的栄達も望まぬ、こんな人物ぐらい、扱いかねる人はいない。しかし、こういう人物こそ大事をなす」と。

 正に大西郷が、言い当てた「大事を成す人物」こそが、今回行動した人々ではなかったでしょうか。他にも、今回は事情や都合があって行きたくても来られなかった人や、宣伝不足でご存じなかった人も大勢いらっしゃったと思います。

 反原発、反核、処分されても闘う女性教師、憲法を世界に広める人々、自民党改憲の動きをつぶさに分析報告した弁護士、救援戦線の人々、アラブとの連帯を行っている人、共謀罪や教育基本法改悪と闘う人々、底辺労働運動を闘う人々、映像関係者、作家ら多種多様な職業を持つ人々が連帯の挨拶のため駆けつけられました。

 様々なメディアの人々も、「会」の一連の活動を取材すべく、やってこられました。

 僕は、6・15第一波、今回の第二波で種はまかれ、この闘いを数倍、数十倍にしてゆく基礎は構築されつつあると見ました。

 詳細は、「9条改憲阻止の会」のウエブサイトで、映像も含め、近々に報告されます。

 沢山の技術的不十分さ、もっと組織化活動を洗練してゆけばもっともっと沢山の人々が参加してくださったことも、やって見てわかりました。

 この辺は、もっと今後じっくり考えてゆきます。

 この「総括会議」は、10月25日(水) 19時より、「会」事務所でもたれます。

 僕は、久方ぶりにやり遂げた満足感に包まれつつ、帰途に就いたのでした。

 忘れていました。最後に、昨日の闘いに参加された皆さんに、実行委の一人として「ありがとう」と言わせていただきます。

 叉、共に組織活動を闘った実行委の仲間に心から「ご苦労さん」と言わせていただきます。

塩見孝也