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10・21国際反戦デーに決起の準備を訴える。

塩見孝也

2006年 9月 18日
                    

 6・15に続く「9条改憲阻止の会」第2波行動が 10・21国際反戦デーにもたれます。

 僕も、その実行委員会のメンバーとして、今、その成功のために奔走しています。

スローガン : 9条改憲阻止へ!10・21行動へ!

◆10・21(土)午後1時半、水谷橋公園(銀座1丁目12番地 )集合

◆午後2時デモ出発→日比谷公園内幸門解散

◆有楽町マリオン前で街頭行動、午後3時から5時

◆街頭リレートーク、ビラ撒きでの青年達との対話、討論、論争

◆連絡先 9条改憲阻止の会、新宿区四谷4−23、富士川ビル302

    電話:03−5368−8196 FAX:03−5368−8194 


 もうすぐ実行委員会の統一ビラが発表されます。

 HPやブログも設定され、情報が皆さんの元に間もなく届くようになり、情報が全国に流れ、意見交換、闘争準備情報・決定事項も届けられるようになります。

 この統一行動は、何よりも、安倍政権の出鼻を叩き、機先を制す、安倍内閣への戦闘宣言を発するものです。

 何よりも、この日は、往年の「10・21国際反戦デー」を蘇らせる日す。

 60年代から70年代、春の4・28沖縄デーと秋の“10・21”、この二つの日は、世界の反戦民衆と連帯し、毎年、毎年行われた、日本帝国主義現体制の戦争と民衆抑圧、搾取・収奪に対して、異議申し立てをし、その要求を日本列島津々浦々に響かせる日本民衆の祝祭日でした。

 それが、アメリカ帝国主義のインドシナからの敗退、べトナム侵略の終結、その後の時代の大転換、その他の要素の中で、いつの間にか、消失して行ったのですが、その“10・21”を復活させ、現在、中東、アラブで行われているアメリカ帝国主義とそれに「集団安保」で連携する、日本帝国主義らの侵略、専横に対して、そして、小泉、それに続くであろう、安倍内閣のアジア蔑視、戦争準備、改憲の策動が猩蕨し始める中で、蘇らせる企図として準備されてきているのです。

 叉、僕等の世代はそれを蘇らさなければならない義務があると思っています。

 この、「10・21国際反戦デー」復活の音頭取りは60年安保闘争、70年安保闘争を闘った世代です。

 6・15「9条改憲阻止、樺美智子さん追悼」の第1波を起した人々です。  この人々は、言うまでもななく、当時の“10・21”の主要な担い手でありました。

 60年反安保国会闘争を組織し、「日本ゼンガクレン」の名を世界に轟かせた新左翼、第一次ブントの世代、それに続く二つの羽田闘争、全共闘運動を創出した新左翼系の70年闘争を担った、三派全学連の世代です。

 注目すべきは次のことです。

 この世代が、情況の進展に危機感を感じ、反改憲、反安倍で闘いに乗り出してき始めていることです。

 この世代は、どの潮流よりも真剣に、闘ったが故に、また、それ故に、当時の歴史的限界や己の未熟性故に挫折し、どの潮流よりも、傷つき、深刻な内部不和の関係に陥り、低迷して来た人々です。

 今、この世代が、その不和を乗り越え、「小異を残して大同に就く」精神で、「二度と戦争をやらない、やらせない」「9条を絶対に改憲させない」で大同団結し、再決起しようとしているわけです。

 過去の不和を前向きに闘うことで、それを越え、コケの一念と言われる事を恥じず、大義に立脚し、若き日の初心を踏みしめ、闘いに踏み出そうとしているわけです。

 この世代が、民衆運動への正しい姿勢を確立すれば、あの戦いののなかで辛酸を嘗め尽くしながら獲得していった、類まれな諸経験は活かされ、大きく民衆運動に寄与してゆくものと信じています。

 世界と連帯する力、全国的連動力、機動力はまだまだ一級品ですし、強力な力を発揮しえます。

 「蟻の兵隊」で登場した奥村さんのような実際の戦場を体験し、「戦争の悲惨、戦争のマヤカシを語ってから死のう」、と再決意する、僕などの、大先輩、戦中世代、80台前後の世代、そして、その世代の戦争体験を直接聞いて、戦後民主主義を闘った、僕等、新左翼世代、そして、戦争を全く、知らない、40代、30代、20代世代、この三世代が結合したなら、安倍などの戦争狂の盲動など、必ず吹っ飛ばせます。

 この中で、不連続化されてしまった戦後の民衆運動の体験が、20代、30代の青年達に継承されれば、日本民衆運動は連続化され、「新生日本」として、蘇ってゆきます。

 やはり、鍵は、僕等の世代、50代、60代の世代が、この世代が抱える重い々課題をクリアーし、上の世代の戦争体験世代、下の世代の戦争を知らない世代を繋ぐことだと思っています。

 そのことで、80年代、90年代に築かれた権力側の不連続線を、連続化させることだと思います。

 そうすれば、この不連続の時代、登場した安倍などは十分包囲できます。

 年金らや社会福祉制度の不備ゆえに不安を抱える老年世代、叉、新自由主義に、グローバリズムの弱肉競争戦に晒され、市場原理至上の資本主義の矛盾を受け、いろんな依存症に悩まされ、苛酷な労働条件で苦しめられたり、その枠からすら、弾き出されかかっているフリーターやニートの青年達、いずれも資本主義や戦争によって何の利益も享受しえず反対に、犠牲にされる勤労人民大衆、プロレタリアートです。

 この民衆が、世代を超え大同団結し、力をあわせ、改憲・戦争内閣、安倍政権を打ち倒すことです。

 そして、戦争にかかる経済財政を、世界と日本の平和と福祉、環境らに回し、老、中、青のプロレタリアートの生活、経済不安をさし当たって解決することです。

 昨日は、9・17、中野ジロー主催の「安倍譲二さんと塩見が監獄を語る」イベントの日でした。

 僕は、参集された青年達にも言いました。

 「青年達よ、銃を取るな、戦争に協力するぐらいなら、徹底非暴力、不服従の抵抗闘争を貫き、監獄に入ろう」「監獄こそ、民衆しての、人間としての名誉を保障してくれる所」だと 。

 僕等の世代がやったように、「監獄を反戦、平和、民主主義の砦に変えよう」と。

 青年達よ、覚悟を固めて、貴方達の未来を貴方達の力で切り拓いて行って欲しい。


塩見孝也